2017年9月16日土曜日

フルーエンシープレーヤー+デュカロン

フルーエンシープレーヤーのクロックを停止して、DACからデュカロンのクロックを引き出し、フルーエンシープレーヤーに入力した。


これぞ激変。これまで少し焦点の甘かった音が、きりりと締まりソリッドでビビットで恐ろしいくらいの生々しい音に変わり、弱かった低音がズンズン出ている。驚異的な解像度だ。やはりデュカロンは並みのクロックではない。

毎日聴いているデュカロンの音であるが、こうして比べてみると改めてその驚異的な力を思い知る。

デジタル音楽で、SNが高く静かでノイズのない素晴らしい音を再生する機器は多い。しかし、よくよく聴くと、音の粒の焦点が甘く丸いものがほとんどだ。残念だがこれはクロックの精度が低いからだ。

ここがデジタルの肝で、デュカロンのような高精度のクロックを入れると音が粒立ち焦点がはっきりとし上記のようなまるでアナログのような音になる。いやソリッド感から言えばアナログ以上だ。デジタルはやはりクロックが命なのだ。


フルーエンシープレーヤー+AK4497DAC


電源をリニア電源に変えるとよりSNが上がり低域も出るようになった。また、エージング進みどんどん良くなる。

自然さ、やさしさ、艶、言うことなし。まるでアナログのような音、本当に気持ちの良い音。「桜の栞」「みだれ髪」言うことなし。もう止められなくなってずっとこのままいつまでも聴いていたい気分だ。

フルーエンシー補完した楽曲を4497で聴けるとは想像すらしていなかった。フルーエンシー補完ってこんなに良かったのかと改めて感嘆している。

どうしてフルーエンシー補完が受け入れられなかったのか残念でならないが、今こうして、形を変えて復活し手元で聴いていることに感謝感激。半導体計測屋さんありがとう!

外部クロックも入れられるので、デュカロンのクロックを外出しして繋いでみようかと思う。どんな音になるのだろう。期待が膨らむ。

スピーカー調整(7)アルパインの復活

最終とか、最高とか、軽々しく言ってはいけない。スピーカー調整もこれで御終いと思っていたが、その次があった。


スピーカー調整(6)最終は、真空管プリアンプを入れてのものだった。その際、アルパインのツイーターがビビるので取り外し、スピーカー付属のツイーターを使っていた。

しかし、真空管プリアンプを外したらどうだろうと思い、外して聴いてみると何やらノイズっぽく物足りない感じだ。そこで、もう一度、アルパインのツイーターに繋ぎ変えて、「桜の栞」を再生すると、ノイズ感が消え、コーラスが空間に気持ち良く広がり、全然、こっちの方が良い。ビビることも全くない。

結局、真空管プリアンプを外し、アルパインのツイーターを復活させた。やはりプリアンプはなくても良いようだ。また、安いアルパインのツイーターが空間感をより醸し出し非常に良いことも再認識した。

二転、三転、四転、音の調整は奥深い。自作なので自分でいろいろ装置をいじれるが、既製品の方は調整も大変だろうと思う。


2017年9月14日木曜日

フルーエンシープレーヤー

本日、半導体計測屋さんがフルーエンシープレーヤーの販売を開始した。Amazonで買うことができる。



このプレーヤーは、普通のメモリープレーヤーではない。なんと、FN1242Aという半導体DACチップ(ハードウエア)で行っていたフルーエンシー補完を、ソフトウエア(マイコン)で実現した画期的なプレーヤーなのだ。

具体的には、44.1kHzの楽曲を8倍オーバーサンプリングし、フルーエンシー理論に基づいた計算でデータを補完し352.8kHzで出力する。これは、正にFN1242AがDACチップ内でやっていることそのものだ。FN1242Aのあの艶のある音が好きだった人は多い。

半導体計測屋さんも私もその一人だった。FN1242Aの流通在庫が底をつき、もう二度とあの音を聴くことができなくなったと残念に思っていたが、なんと半導体計測屋さんは、密かにこのフルーエンシープレーヤーを開発していたのだ。

*フルーエンシー理論
筑波大学の寅市和男氏が発明した、デジタル情報を補完する技術。44.1kHzでサンプリングされた楽曲データを8倍オーバーサンプリングし、その空いた場所にフルーエンシー理論で計算されたデータを補完するもの。補完により情報量が増し、アナログに近い自然な音がすると評判になった。
日本では、ラックスマンがこの技術に基づいて開発したDACを搭載したDP-07というCDプレーヤを発売、また、新潟精密がこの技術を搭載したDACチップFN1242Aを発売した。
http://www.jst.go.jp/kisoken/seika/zensen/04toraichi/

第一号を先行して送って頂いた。


早速、DACと接続する。赤い本体基板のサイドに接続しているのは、赤外線リモコン基板だ。本来はボタンスイッチを押して使わなければならないのでリモコン対応はありがたい。

信号はI2Sで赤い基板のUEXT端子から出力される。これをDACのI2S入力に繋げばいいのだが、HDMI送信基板が付いていて、DAC側にHDMI受信基板があれば、HDMIで接続できるので、本体をDAC内部に入れずに済み外部に置くことができる。

PSAudioなどHDMI入力(I2S用)端子のある機器であれば、そのまま接続できるが、端子がない場合は、別途、HDMI受信基板を用意し、DAC内部に取り付ける必要がある。取り合えず、DACにHDMI受信基板を接続した。


接続方法
① リモコン基板から突き出ている4つのピンを、本体のボタンスイッチ横の半田部分に接触するように接続する(ネジ穴に合わせて3Mネジで止める)。
② 本体のICSP端子の3.3VとGNDに付属の赤黒のケーブルを繋ぎ、リモコン基板の3.3V,GNDに繋ぐ。
③ 本体のUEXT端子ととHDMI送信基板を付属のカラフルなケーブルで繋ぐ。
④ MicroUSBケーブルで5V電源を繋ぐ。
⑤ HDMIケーブルを、DACのHDMI入力(I2S用)に繋ぐ。

再生方法
① 電源を繋ぐと起動スプラッシュ画面が出る。
② USBか、SDカード入れると、ディレクトリを総ざらいし先頭から再生を開始する。
③ ボタン操作(リモコンも同様)
  左ボタン   前の曲(再生経過時間5秒以下)or曲の先頭(同5秒以上)
  中央ボタン 停止&リジューム&コンフィグファイル生成(黄色点灯)
  右ボタン  停止中は曲の先頭から再開or再生中は次の曲
  最右ボタン リセット
 * WAVとFLAC混在、LEDの光り具合で切替りが判断できる。
 * 文字化けファイル名があると、前の曲ボタンは効かなくなる。
 * 次の曲ボタンは、文字化けファイルを飛ばして次の曲に行く。
④ USBはホットプラグ、ホットアンプラグ可能。
 *タイミングによっては起動画面出ないので、その時はリセットボタンを押す。

仕様
① 対応フォーマット:WAV、FLAC(他形式は無視される)
② フォルダ名、ファイル名共:半角英数
 *先頭6文字が半角英数ならそれ以降は全角漢字混じりもOK
 *フォルダ階層は5階層まで可能
③ オーバーサンプリング
 *WAVは最大8倍オーバーサンプリング(緑点灯)
 *FLACは圧縮率に依存し最大で4倍オーバサンプリング(赤点灯)
④フォーマット:USBメモリーはFAT、MicroSDカードはFAT32。
⑤メモリ容量:最大32GBまで。

*詳細な資料は半導体計測屋さんのブログで
 https://zx900a.blogspot.jp/

さっそく、音出し。

おー、あのFN1242Aの音だ。艶があり、独特の自然さがある音。どこか安心する、聴いていて気持ちが良い音だ。FN1242A好きには堪らないかも。

実は今年の3月あたりに試作機を試聴させていただいたのだが、その段階ではメモリの読み込みなどいろいろ問題があり、音質も今一つだった。

しかし完成品では、問題点は完全に解決され、音質も見違える程に良くなっている。これは、MPU内部PLLマスタクロックをOSC供給に変えたことが大きいとのこと。

取り合えずバラックで音出しをしたが、DACにHDMI受信機を取り付け、本体はケースに入れることにしよう。





アルミ板に固定、DAC改造
 6m厚のアルミ板にタップを切って、プレーヤーを固定した。

 DACにHDMI受信基板を取り付け、セレクターで切り替えできるように改造






2017年9月10日日曜日

ベルウッド邸訪問


赤羽駅改札でベルウッドさんと横浜のvafanさんと待ち合わせをし、(赤羽のイメージからは想像もできない)洒落たレストランで食事。デザートも付きました。

食事を終えてベルウッド邸へ。近くには、最近、卓球で有名になった日本オリンピック委員会の味の素ナショナルトレーニングセンターや国立スポーツ科学センターがあります。ベルウッドさん自身もバスで石川佳純 さんを見かけたことがあるそうです。



オーディオルーム
いやあ、わが家の3倍ほどあって羨ましい空間の広さです。なにより、しっかりと調整されたオーディオ機器が整然と並べられて、出番を静かに待っているそんな感じがしました。
 

スピーカー
Premium Sound Designというガレージメーカーの「T4-Limited Spesial」という2WAYスピーカーです。http://www.high-end.jp/t3/products.html
ネットワークは外しマルチアンプで鳴らしているとのこと。

良い音がしそうな面構え。

アナログ部
アンプは、プリもパワーも金田式DCアンプ。パワーアンプはツイーター用とウーハー用の2台で、パッシブ(CR)チャンデバ(カットオフ3Khz、6dB/oct)を通して、T4の2wayを駆動。

DCアンプなので、音声劣化の原因となる(アンプの出力段に必須の)DCカット用コンデンサを付けてないとか、ボリュームにはノイズ源となる抵抗を使わず、アンプの増幅率を変える方法で実現しているとか、自作派の私も驚くほどのノイズへの拘りです。


極みは電源です。アナログ部は、全てハンディーカムの充電式バッテリー(ニッケル水素、リチウムイオン)で駆動しているとのことです。電池でアンプを駆動させているとは驚きです。たまに聞きますが、実際に見て聴いたのは初めてでした。商用電源からのノイズを全く気にすることがありませんから、こちらも相当の拘りです。
(上写真の左奥、下写真の左奥の黒い箱)


デジタル部
Sonyのハードディスクプレーヤー(HAP-Z1ES)を音源とし、これをエソテリックのCD/SACDプレーヤ[GRANDIOSO K1]に内蔵されたDACに入力し、アナログ変換。(下写真の左ラックの下段がHAP-Z1ES、右ラックの下段がK1。)



デジタル部の電源は、電池とは全く別で、オーディオ用に部屋の中迄引いた分電盤200Vからアイソレートトランス「CT-1.5」で降圧した100V電源です。大地アースも引いてあり素晴らしい電源環境です。

これ以外にも、随所にノイズへの拘りのある驚きのシステムでした。ここまでやっておられるのですから良い音に間違いありません。

試聴感想

早速、試聴させていただきました。定位は完璧、SNが高く静かでゆったりとした再生で、ノイズ感や雑味、過不足を感じるところもなく、音楽を正しく再生し正しく音を出していることを感じさせてくれます。素晴らしく安定した期待に違わない音でした。

特にT4のウーハーから出てくる低音には驚きました。これほど低域が力強くしっかりと出る2WAYがあるのですね。ネットワークを外しマルチで駆動いているからでしょうが、ロックもジャズもお手の物で、和太鼓の音も聴きごたえがありました。もちろん、お好きなクラシックも言うことがありません。

少し気になると言えば、スピーカーの下が棚になっていて、音域が棚から上に広がり、下方への広がりが足りないことくらいでしょうか。個人的には低音はもっと下から出てきて欲しいと思いました。

わがAsoyajiDAC(デュカロン、ファインメット電源トランス)で聴けばどんな音になるのでしょう。

途中、MFさんと板長さんが合流。そこからMFさんが持ち込んだ「JPLAYトリプルPC」と「HAP-Z1ES+K1」および「K1-CD/SACD」の聴き比べになりました。

「JPLAYトリプルPC」が「HAP」や「K1」に負けない解像度の高い音で、いよいよベルウッドさんもJPLAYに参入か?!と、参加した皆の期待が高まった瞬間でした。

最後に、AKB4の「桜の栞」を聴きました。PCはWindows2012R2とWindows10Proのデュアルブートになっており、OSを変えて聴き比べをしました。2012ではコーラスの声が拡散しぼやけた感じでしたが、10Proではコーラスの声がはっきりと肉厚になり明らかにこちらが良かったようです。

Windows2012が良いかWindows10Proが良いか判断の迷うところで、今日は密かにその検証も兼ねていましたが、ボーカルを聴くならWindows10Proで決まりです。ただし、2012は低域の沈み込みが魅力でロックを聴くと堪りません。しかしWindows10Proはどのジャンルも関係なくよく鳴らすのでやはりWindows10Proがお勧めでしょう。

その後、参加者が持ち込んだ音源を掛けていただき、反省会へ。

赤羽の赤ちょうちん街の居酒屋は、まだ5時過ぎだというのにどの店も満席。ようやく見つけた店もあっという間に満席に。赤羽は凄いですね。

遅くまでオーディオ談義で盛り上がり、楽しい一日を過ごさせていただきました。ベルウッドさん、参加された皆さんありがとうございました。

スピーカー調整(6)最終

長くスピーカー調整をしてきた、スピーカーの交換、Jplay用ControlPCのOSの変更、チャンデバのカットオフ周波数の変更、パワーアンプの左右のボリュームの調整、ツイーターの逆相接続などなど。

そして、ここにきてようやく落としどころが見えた。そのリファレンスとなったのが、「桜の栞」という楽曲だ。これはベルウッドさんから教えていただいた曲で、最初は、学生のコーラス曲だと思っていたのだが、実はあのAKB48が歌っている曲だと後で知った。まさかAKBの曲をリファレンスにしたとは!


本題に戻ると、この曲を上手く鳴らすのは結構難しい。ベルウッドさん宅で正しい音を聴いたので耳に残っているうちに、この曲をリファレンスに調整を行った。

わが家では、コーラスの広がりが拡散的で、声がはっきりせずどうも本物らしくない、歌声のピークで混濁と雑味感がある、等々、これらの課題を一つ一つクリアしていくことで、この曲を気持ちよく鳴らせるようになった。そしてこの設定が、わが家の最適なシステム構成となった。

ということで、スピーカー調整は、ここで終了だ。ようやく落ち着きどころが決まりゆっくりと製作と音楽鑑賞に戻ることができる。

現時点での最終構成
フルレンジ  JBL4312Mのウーハー(艶のある気持ちの良い音)
       タンノイはウーハーは良いが付属ツイーターは音が歪むの

ツイーター  JBL4312Mのツイーターを使用(別アンプで駆動、順接続)
       アルパインのツイータは音が歪む(混濁と雑味の原因はこれ)
       でも、安いわりには良い音で長く楽しませてもらった

Windows   Windows10Pro(コーラスの声がより本物に聴こえるのはこっち)
       2012は高域と低域が強く、高域はノイズを拡大し拡散的だが低域は素晴ら
       しい沈み込み、しかしその分ボーカルは10Proに比べると弱い
       10Proは全体的にバランスが良い

USBケーブル ZIONOTEの銀線を止めてアコリバ電源分離線を使用




2017年9月5日火曜日

スピーカー調整(5)ツイーター逆相接続で


先日のベルウッドさんの指摘で、ツイーターを逆相で接続すると、どこか違和感のあった高域と中域のつながりがドンピシャに合い、違和感の待ったくない非常に美しい音になった。スピーカーケーブルを元々+-逆に繋いでいたわけでもなく不思議に思う。

下の写真で赤い収縮チューブが+、黒いのがーだ。+側のケーブルには文字が書いてあり、-側のケーブルには灰色の筋が入っている。普通こうした色の筋の入ったケーブルがー側ではないだろうか。これが正しければ、間違いなく逆相接続で音のつながりがピッタリと合ったことになる。


逆相接続で高域と中域のつながりが自然となり非常に気持ちの良い音になったので、もしやと思い、再度、諦めていたタンノイを繋いでみた。

おお、あの違和感が消えた。元々予想していた中域がより余裕のある音になり、やはり8cmより断然気持ちが良い。

というわけで、元のフルレンジが復活したばかりだというのに、僅か3日でタンノイに戻ってしまった。


追記
その後、友人からこのアルパインのツイーターの取説があり、音を聴いて通常接続と逆相接続を切り替えて使うように書いてあるとのこと。確認すると確かにそう書いてある。ということで、当初から逆相接続は推奨されていたということでした。