2011年6月28日火曜日

ライポール・ウーハー! 自作!(2)

音のつながり、音場の広がり、しっかりとした定位などあるべき姿から言えば、ライポール・ウーハーは、後面開放のポンせんべいとはベストマッチのウーハーだと思う。

ただし、問題がある。HPにも書かれているとおり、1ユニットでは音圧がやや弱く、大きなボリュームで聴くには、数段積み重ねる必要があるということだ。

実際、我が家のライポールもJSPに比べると少し低域の音が弱い。また超低域もでていないようだ。JSPウーハーで今まで聴こえていた「Waltz For Debby」の「地下鉄の音」が全く聴こえなくなってしまった 。

やはり、低域のボリュームをカバーするには、ライポールを左右ダブルにする必要がありそうだ。

となると、パイオニアの30cmウーハーユニットをもう1セット入手する必要があるが、何分古いスピーカーだから入手は困難だ。

超低域も出ていないので、入手するなら超低域まで出るユニットが良いのだが、そんなのあるかな?

なお、JSPウーハーの力強い低域も捨てがたいものがある。これはこれで素晴らしいスピーカーだと思う。

悩ましい。

2011年6月26日日曜日

XMOS ジェラルミンケースに格納!

タカチの軽いアルミケースに格納していた「XMOS」をジェラルミンのケースに入れ替えた。なかなかの肉厚で堅牢かつ重量もあり鉛は不要になった。



ライポール・ウーハー! 自作!

ついにライポール・ウーハーを自作した。ユニットは、本来は「RiPol RBS 512」がベストななのだが「not available」と入手不可能なので、S氏が目を付けたパイオニアの「CS-616」の30cmウーハーをヤフオクで落札しておいた。

箱に使う木材は、いつものラバーウッドだ。非常に硬くしならず見た目も美しい。例によってS氏の作業場と道具を借りて作業をした。

ウーハーユニット パイオニア「CS-616」の30cmウーハー
http://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/speaker/cs-616.html
スピーカーボックスの木材
ラバーウッド(1枚4200mm×500mm×25mmをカット)
・385× 385× 4枚
・385× 155× 4枚
・385× 335× 2枚
・385× 120× 2枚
・385× 110× 2枚

製作風景








完成!!!

さっそくS氏のオーディオルームで、ダブルで聴いてみた。左は、先日S氏が試作で作成したもの。右が今日私が作成したもの。ライポールは、大きな部屋で大音量で聞く場合は、片CHダブルを推奨している。



試作ウーハーだけでもかなり良かったのだが、ダブルになるとさらに中域、高域に力強さと太さが加わり音全体が激変しているのがはっきり分かる。

音場が更に広がり、美しいボーカルが後方やや高い位置から降り注いでくる感じだったものが、真ん中より少し上に降りてきて、低域を含めた定位が驚くほどはっきりしている。

ライポール・ウーハー恐るべし!!!!こんなに音が激変するなんて、しかもこんな小さな筐体なのに!!!二人でにんまりうなずいた。もうJSPウーハーには戻れないぞ!!!

S氏もこれにはかなり満足したようだ。S氏のライポールは試作なので、今後、ダブルを1つの箱で自作することを決意した

私は、これを家に持って帰り、後ろ髪を引かれながらも、ポンせんべいスピーカーからJSPウーハーを外し、ライポール・ウーハーを取り付けた。


音出しをしてみた。うーん。音の繋がりが格段に良くなってすっきりした感じだ。ただし、これまでは、低音が全て前面に出てきていたので、何やら低音の音量が小さい感じがしてしまう。だがよく聴いてみると低音はしっかりと出ている。

エージングが必要なのだろう。最低3~4日は鳴らしてみる必要がありそうだ。明日はバイアンプを試してみる。


ところでこいつはどうしたものか。後面開放でないだけで、低域もよく出るし反応も早く見た目もなかなかのものだ。S氏に引き取ってもらおうかな。

2011年6月23日木曜日

ライポール・ウーハー!

スピーカーは以下の三つに分類されるそうだ。
●モノポールスピーカー:一つの方向に音を出す -> 一般的なスピーカー
●ダイポールスピーカー:二つの方向に音を出す
●トライポールスピーカー:三つの方向に音を出す

ところで下の写真は「ライポールスピーカー」というバッフル板を折り曲げて、前後に音を放射するスピーカーだ。
http://lautsprecher-shop.de/hifi/index_en.htm?/hifi/ripol_en.htm



Yamahaのポンせんべいは後面開放型スピーカーで、音場がスピーカーの後方に形成されるのだが、ウーハーが後面開放でなく前面に出るもののため、低域だけが前面に出てくる感じで繋がりが良くないところが課題だった。要は、後面開放のウーハーがあればいいのだが。

それが、このライポール! 前後に低域を出している。すわっ!ということで、さっそくS氏が30cmウーハーユニットを使って試作品を製作した。

その音が凄いのだ。普通は低域を出すには大容量の箱が必要だが、ライポールはほとんど共鳴箱のないコンパクトなつくりであるにもかかわらず、強烈な低音が放出されるのだ。しかも後方にも放出されているので、後方の音場が見事に繋がっている。しかも30cmウーハーの音で太く余裕がある。

これは、まさに激変で、JSP方式ウーハーを圧倒的に上回っている。これは、つくるしかない! ということで、今度の土日で製作することにした。


VoyageMPD三兄弟!

上段が、XMOS。中段が、ALIX3D2。電源が入っているのかどうか前からでは分からなかったのでLEDをつけた。下段が、ALIX3D2用の電源。3つ合わせてもコンパクトだ。最上段は押さえの鉛の塊。


2011年6月18日土曜日

ALIX3D2 の電源を自作!(ほんとの最終)

コンデンサを大量に調達した。これで、電源に再挑戦(ほんとうに最後)だ。

完成!今週は何度電源を作り直したことか(苦笑)。後ろに見えるのがALIX3D2。電源の1/4くらいの大きさ。その上が、XMOS、これも小さい。


スイッチをLED内蔵の頑丈なものに取り替え。コンデンサを、4700μF×2 コイルと抵抗1Ωを挟んで 4700μF×4 と大量に使用。これで、透明感がぐっと増した。音に安定感があり非常にいい感じだ。がんばった甲斐があったかな。シンさんありがとうございました。疲れたので今夜はこれで。


追加(6/21) 部品リスト

アルミケース(タカチ)
LED付きスイッチ(TL-22 165V6A AC / LED3.5V20mA)
LED用抵抗(金属皮膜3W/400Ω)
ACインレット
ヒューズボックス
ヒューズ
DCプラグ
ゴム足(両面テープ付)

トロイダルトランス(RSコンポーネンツ 入力2×115vac,出力2×9vac)
ブリッジダイオード
トロイダルコイル 
抵抗(1Ω)
フィルムコンデンサ(0.1μF)
電解コンデンサ(4700μF×6)

2011年6月16日木曜日

ALIX3D2 の電源を自作!(最終)

いろいろあったが、ALIXの電源がついに完成した。

まずは、トランスを出力の小さいもの(入力2×115vac,出力2×9vac)に変えた。また、ALIX内部にはDC-DCコンバーターが内蔵されており、三端子レギュレーター基盤は不要とのことでこれも外した。出力は10.6Vと、1号機、2号機の18Vに比べると随分落としたが、電圧降下による発熱が一切無くなり、箱の中もすっきりした。ほんのりと暖かかったALIXも平温だ。

三端子レギュレーターを外したせいか音はいい。ベースはVoyageMPDの太くて綺麗な音であるが、より澄み切った音になった。

ALIXの電源は、これで十分だろう。と思ったら、シンさんがALIX専用電源を自作していた。流石に素人の初仕事とは部品の選び方から違う。シンさんのコンデンサを見るとうちの電源があまりに寒々しく見える。

シンさんの電源 http://blog.naver.com/manishin/40131633058

きっと来週あたりシンさんの電源に近づいている気がする。

でもご安心を!

何だ!まだやるのか!下手な電源なんか見たくもない!もういい加減にしろ!というお叱りの言葉が聞こえてきそうなので、電源の話はもう止めにしておきます(笑)。

2011年6月14日火曜日

SACDをデジタルで聴く!!!?

CD、DVD-A、BluRayいずれもデジタル出力可能でリッピングもできるのに、SACD(DSD)だけは、普通のSACDプレーヤーでもユニバーサルプレーヤーでも、デジタル出力はできず、アナログでしか出力してくれない。

ただしHDMIの出現で、SACDをデジタル出力してくれるプレーヤーはある。HDMIは映像も音楽もデジタルでデジタルテレビに出力することになっているからだ。SACDプレーヤーがHDMIに対応していれば、HDMIからDSDもしくはPCMがデジタル出力される。PS3初期型がSACD再生できることは話題になった。

ただし、HDMIからのデジタル出力を聴くには、HDMI対応のAVアンプが必要になる。うーむ。うちのAVアンプはHDMIなんかには対応していない旧式だ。かといって買い替えるのもなあ。

ところが、これが買い替えずに済む便利な装置があるのだ。HDMIスイッチャーとかスプリッターとかいうものだ。これは、HDMIで入力した信号から音声信号だけ取り出してSPDFIに出力してくれるというものだ。先日、匿名さんのコメントで知った。

これがあればAVアンプは不要だ。DACに入力して普通のオーディオ装置で再生することができる。しかし、この装置、その存在をほとんど知られていない。知る人ぞ知る装置なのだ。日本では、エバーグリーンが販売しているが在庫切れ。後は、ebayなどで買うしかない。

SACD再生装置(いずれもブルーレイプレーヤー)

●マニアの間では「Oppo DV-980H」が有名らしい。 ebay used $48~、new $999.99 *OPPOは米国シリコンバレーにあるプレーヤーメーカー。
http://www.oppodigital.com/dv980h/default.asp


●ソニーPS3初期型(SACD再生可)*初期型のみSACD再生可能らしい。持っていたらラッキーだ。


●ソニー「BDP-S370」(「BDP-S470」)はSACDの本家本元。 ¥14,269. *ソニーがようやく安価な普及機にもSACD再生機能を付けた。遅い!もっと早く付けるべきだった!!


●パイオニア「DV-610AV」 ¥10,798. *DVD-Audio/SACD、ブルーレイは不可
http://pioneer.jp/dvdld/player/dv_610av/index.html


●OPPO/NuForce「BDP-93」。 ¥99,750 *デジタルアンプのNuForceが上記OPPOと組んで出したプレーヤー。上位機種「BDP-93 NuForce Xtreme Edition」は6月20日に販売予定。




HDMIスプリッター

Octava 1x2 HDMI Distribution Amp  $189 *アナログ出力(アンプ)ある分高い

注意! 似たような機種が沢山あるので注意が必要なのと、どうもファームウエアが書き変わって、うまくDSD信号を取り出せないようになっている可能性があります。


●Apogee HDMI 2x1 Switcher v1.3b w *$64.96 *どこも在庫切れ
http://www.xpcgear.com/hdmisw2hf.html 他



●エバーグリーン DN-HDMI4000AS ¥3,999. *売り切れ在庫なし


HDMI 4x1 HIFI switch SPDIF/COXA HDaudio split out V1.3b  ebay $47 *エバーグリーンのものと全く同じように見える。


追加
●サンワサプライ HDMIセレクター「400-SW012」¥16,800. *うーん。ちょっと高い。
http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-SW012



SACDデジタル録音

SACD再生装置 - HDMI -> HDMIスプリッター - SPDIF -> FireFaceUC -> Global Record

リッピングは無理だが、これでSACDのデジタル録音が可能になると思われる。問題は、SACD再生装置がHDMIにDSDをPCM変換して出力するのだが、そのサンプリングレートがどうなのかがよくわからない。PS3は192kHzでPCM変換するらしい。その他は176.4kHz?

MUSILAND Monitor 01 USD がついに日本上陸!

あの「MUSILAND Monitor 01 USD」が、6月中旬に日本で発売されることとなったようだ。テックという会社が販売する。価格は11,000円。私がebayで買ったときは6,000円程だった。

今となっては懐かしささえ漂う、といっても去年の9月の話なのだが、すでにUSB Audio Class 2.0、24bit,192kHz、ASIO対応とスペック的には先端的だった。音も良かった。それが6,000円程度で買えたのでほんとうに驚いた。

今でも十分に通用するスペックだし、ebayで買うのが嫌だった人もこれで安心して買えるようになる。

http://asoyaji.blogspot.com/search/label/MUSILAND%E3%80%80Monitor%2001%20USD

2011年6月12日日曜日

S氏 バイアンプに!

S氏が、自作LM3886/6パラ/パワーアンプに、同4パラ/パワーアンプを追加して、バイアンプにした。6パラをYamahaポンせんべいに、4パラをJPS方式ウーハーに接続。


音が激変した。まず、音場が上下左右前後に大きく広がった。ウーハーと分離したお陰か、静けさが増し伸びやかになり、非常に綺麗な音となっている。バイアンプいいですね。私も3パラあたり追加してみたいと思ってしまった。

ALIX3D2 の電源を自作!(4)

電源をもう一台作った。2号機だ。今回は、三端子レギュレーターにLM350(3A)を使った安定化電源だ。最大20Vまでとした。1号機では発熱対策で苦労したので、今回は、ヒートシンクを使わなくてもいいように、三端子レギュレーターを底板に直付けした。そのせいか、温度は29度(室温28度)と驚くほど低温でほとんど発熱していない。これはいい!!ケースも一回り小さいものにした。

下は1号機と2号機です。


うーん。2号機いいです。ケースもコンパクトだし、なにより発熱がほとんどない。1号機の定電圧基盤は、ヤフオクで買った「LM2596S-ADJ スイッチングレギュレーター電源基板 1.5~26V 2A」。ナショナルセミコンダクターのLM2596S-ADJを使った基盤で、ピーク2Aまで可能だ。2号機は、秋月電子の「大容量出力可変安定化電源キット LM350T使用 最大3A」だ。LM350の方が発熱が少ないのだろうか。回路はほとんどチップのデータシートどおり。

前者は基盤が組んであったが、後者はパーツが入っていて自分ではんだ付けしなければならなかった。はんだ付け後、予想通り、可変抵抗が全く効かず、壊したか!と思ったが、S氏に見てもらうと問題は即解決。基盤の抵抗がグランドに落ちていなかったのだ。基盤の設計がそうなっており、自分でリード線でグランドに落とす必要があったのだ。しかし説明書には何も書いていない。よく見ると詳しい説明は省きますと書いてある。そんなものなのだ。自作の道は険しい(泣笑)。

トランスを使ったリニア電源は、非常に構造が簡単だ。ACをトランスに入れ18Vに降圧し、ブリッジダイオードで全波整流しDCに、電解コンデンサで平滑、ボリューム付き三端子レギュレータで出力を調整する。これだけだ。

今回は、初めての自作で苦労したが勉強にもなった。1号機の三端子の発熱で、熱対策の重要性を実感した。他にもいろいろあるが、実効値とピークについてもその重要性を実感した。

交流を整流・平滑すると交流のピーク値が直流の電圧となる。このところをよく認識しておかないと、出力電圧の計算が狂い電圧降下を大きくせざるを得なくなり発熱で苦しむ。

RSコンポーネンツのトランスはさらに115V入力なので、100V入力の場合は出力が100/115=0.87となってしまうので注意が必要だ。

例えば使用したトランスは115V -> 18V出力。これは実効値で、ピークは、18V×1.41×0.87=22V となる。これを三端子レギュレーターで18Vに落として使う。ALIXの消費電力は6W。18Vで電流は0.33A。4Vの降圧で損失電力は4V×0.33A=1.32Wとなる。このくらいなら発熱はほとんどなかった。10V降圧で100度近くになったことを考えるとこのあたりの匙加減は非常に重要だ。

それと、三端子レギュレーターの仕組みが面白かった。出力とグランドの間に抵抗Rと可変抵抗VRを入れて、その間に三端子のADJを繋ぐと、RとVRの値で出力電圧が決まる。その関係は、

出力V=1.25×(1+VR/R)

例えば、最大20V出力とすると、20V=1.25×(1+VR/R)

->  VR=15R

の関係が成り立つ。1kΩの抵抗Rを使うなら可変抵抗VRは15kΩとなる。R67ΩならVR1kΩだ。これで、ボリュームのつまみを回すと1.25V~20Vまで出力電圧を変化させることができる。

消費電力については、トランスは2.22AまでOK、三端子レギュレーターも3AまでOKなので、最大20V,2Aで40WあたりまでOKだが、実際には18V,0.33Aの6Wで使用しているので余裕だ。

簡単な回路で非常に安く電源ができてしまう。これはやめられなくなった。トランスが2千円、三端子基盤が500円、ブリッジダイオード、スイッチ、LED、抵抗、ヒューズ、ACインレット他で1千円、ケース1千円で、合計4,500円程度だ。

これでALIXの音が激変した。やっぱり電源はオーディオの基本だ。


自作の感想

第一に、部品の購入が難しいかった。例えば、抵抗XXΩといっても1/2W、1/4W、1W、5W 10Wとある。どの部分にどのくらいのものが必要なのかを事前に考えておかないと買うことができない。1号機でセメント抵抗を使う意味が初めて分かった。使ったセメント抵抗は5Wだったがそれでも70度ほど発熱したので10Wにした方が良かったのかもしれない。

第二に、はんだ付けが難しかった。例えば、トランスの出力側の線がエナメルで被覆してあり全くはんだが付かない。これはカッターでエナメルを削り落とさなければならないのだった。また、はんだ小手の加減が分らず長時間かかって団子になったり焼け焦げたりした。これはもう少し練習と慣れが必要だ(痛感)。電源だから特にきれいなはんだ付けが重要!!

第三に、やっぱり道具が大事ということだ。はんだ付けの際に、部品が動いて2本の手ではどうにもならず上手くはんだ付けができないことが度々あった。S氏が使っている部品を固定する万力のような道具を使うと、安定して非常に奇麗にはんだ付けができる。必需品と感じた。

ケースの加工で、どこに穴を空けるか線を引くとき、金属の定規が役に立つ。また、金属には鉛筆など線を引けないが紙テープを張ると奇麗に引ける。これも必需品だ。

実際の加工も、電気ドリルとリーマーは持ってるので、薄いアルミの箱ぐらいなら何とかなる。しかし、厚めの金属板に穴を空けたりネジ穴を掘ったりするのは、手動では傾いたり曲がったりで無理がある。やはりドリルを固定する器具が必要だ。ただし高価だし置き場所も困る。

いやはや兎に角いろいろ失敗したが、本当に勉強になった。この調子で、今度はパワーアンプも作れそうな気がしてきた。

パワーアンプも基本は電源部にアンプ基盤を付けるだけ。今時のアンプは簡単なんだなぁ。アンプ基盤もオペアンプの周りにデータシートどおりに幾つかの抵抗やコンデンサをはんだ付けするだけの簡単なもの。LM3886の基盤はいろいろあるのでこれを使えばお手軽だ。ただし、パラル(基盤を左右CH毎に複数つなげる)場合は、全ての抵抗の値を厳密に揃える必要があるのでこれがちょっと大変かな。

思い切って、LM3886/4パラのパワーアンプを作ってみようかな。(師匠S氏からまだまだ早い!とダメだしされそうだけど(笑))。 結局、後始末はS氏が・・・・・・。

2011年6月11日土曜日

ALIX3D2 の電源を自作!(3)

RSコンポーネントからトロイダルトランスが届いたので、早速トランスを交換した。


電圧 100V - トランス - 17.56V - ブリッジダイオード -  22.7V - 安定化電源 - 18.0V
電位差 4.7V (損失 4.7V×(6w/18V)=1.56W)

温度 三端子レギュレーター 32度 (室温28度)

電位差4.7Vで三端子の温度が32度になっている。今度はほぼ計算どおりだ。セメント抵抗は必要ないので外した。

三端子レギュレーターは小さなアルミ板を通して基盤直付けで全く熱対策になっていない。チップの上面に銅のヒートシンクを乗せて温度を計ると39度となった。さらに大きいアルミ・ヒートシンクを銅のヒートシンクと底板のアルミ6m厚版に密着させてみると、なんと32度まで落ちた。やはりヒートシンクは大き目のものが良い。


これでようやく電源が完成した。電源の作り方もよく分かったのでまた自作しようと思うが、ケースの穴あけなど加工工作が一番の難関だ。

肝心の音だが、深夜なのでまた明日以降に比較しよう。

2011年6月9日木曜日

ALIX3D2 の電源を自作!(2)

ALIX3D2は7V~20Vで稼働し消費電力は6W程度だ。先日作った電源は出力18Vとしたので電流は0.33A程度。

トランスの出力がAC20V(ピーク28V)で、三端子で10Vも落としたので3.3Wが熱となって、びっくりするほどの高温となった。

データシートでこの三端子が3A、125℃までOKとなっていたので、このくらいなら問題ないと思ったのが間違いだった。

ノイさんのアドバイスで、10Ωの抵抗を入れたが、抵抗にも対熱性があり、電源で使う抵抗は普通の抵抗ではだめということも知った。セメント抵抗という5Wや10Wの熱にも耐えるものがあるのだ。ただし、10Ω5Wのセメント抵抗も70度近い熱を発した。

しかし、発熱はできるだけ抑えるに越したことはない。熱を抑えるには、三端子の降圧をできるだけ小さくすることが肝心で、ここを押さえてトランスの出力を逆算するのがトランス設計の基本なんだということがなんとなくわかった。初めにトランスありきで、あとは三端子で好きなように落とせばいいではだめだったのだ。

18V出力するとして、電位差を2V程度に抑えれば消費電力も0.66W程度になるから、さすがに発熱はほとんど問題なくなるだろう。ブリッジで2.4V落ちるとしてトランス出力はピーク22V、実効値で16V程度とする。

やはりあれこれやるよりトランスを変えるのが最もスマートだ。RSコンポーネントで以下のトロイダルトランスを注文した。
・VA定格 80
・入力電圧 2 x 115Vac
・出力電圧 2 x 18Vac (18*100/115=15.6V)
・出力電流 2.222A


これで上手くいくだろう(と思うのだが)、まあ初めての自作電源で今回は勉強になった。

ALIX3D2の実力を検証!

ALIX3D2の楽曲再生PCとしての実力を検証してみた。


まずは、そのスペック。
CPUは500MHzで使用率は7%程度、メモリは256MBで使用率は40%程度と全くの余裕だ。楽曲データの処理速度も、192kHz24bit のデータは(192k/s×24bit=)4.6Mbit/s もあるが、CPU=500Mhz、LAN=100Mbit/s、USB2.0=480Mbit/s、と全く問題のない速度だ。NASも最低でも30Mbit/sはあるので大丈夫。

次に、消費電力。
ALIX3D2の主な部品は以下のとおり。(CF×1、LAN×1、USB×1として)

●【CPU】 AMD Geode LX800 (500MHz)+CS5536コンパニオンチップ                                       1.6W
●【メモリ】 DDRDRAM (256MB)               0.7W
●【ストレージ】 CompactFlash (4GB)            0.2W
●【PCI】 miniPCI slots,LPC bus               0W 
●【LAN】 Ethernet channel (Via VT6105M 10/100)      0.5W
●【I/O】 DB9 serial port                   0W
●【USB】 USB                        2.5W(1port)    
合計                             5.5W        

ハードは必要最低限で余計なものがなく、消費電力も合計でおよそ5.5Wとほんとうに少ない。最低でも30W程度は消費するVGAが無いのが大きい。USBデバイスもバスパワーを使わずアコリバ2又形式電池供給なら0Wになる。

スペック的に全く問題が無く、これで省電力なのだから、やはりALIX3D2は最強の音楽再生PCかもしれない。

2011年6月6日月曜日

VoyageMPD マシン Aopen LE201

友人がいろんなマザーボードにVoyageMPDをインストールして聴き比べてみると、Atomの音が一番いいという。今日、パソコンショップにいったらAopenのLE201ベアボーンが在庫処分で7,980円だったのでつい手を出してしまった。


シリアルもパラレルもPS/2もIDEも付いていない。USBとLANぐらいしかなく必要最低限にスリム化されている。これはいいと思ったら、オンボードサウンドがBIOSでdisableにできない。これは困った。一番必要のないデバイスなのに!

CPUはシングルコアのIntel Atom 230で最大放熱量が4wと少ないのだが、なんとチップセット945GCの消費電力がかなり高いらしくマザー+CPUの消費電力は33W程度になるらしい。確かに、north sourth ともにチップセットは相当発熱している。

電源はつかずACアダプターでDC入力となる。大容量90W、出力19V=4.74AのACアダプターが付いてくる。これなかなかよさげです。メモリーはDDR2 2GB。

atom 230
性能スコア      M 509(S 509)
クロック        1.6GHz
コア・スレッド 1コア 2スレッド
プロセス        45nm
最大放熱量      4W

ストレージは CF にした。グリーンハウスの4GBが2,680円で安かった(37MB/sの転送速度と書いてあるがほんとだろうか?)。SATA変換アダプターで接続。



さっそくVoyageMPDをインストールし音出し。VoyageMPDの綺麗で太い音がでている。alix3D2もいいがこれもかなりいい感じだ。