2015年12月19日土曜日

DuCULoNはデジタルオーディオ革命か(2)

前回は、DuCULoNで聴き比べして、どれも凄い音になったため、DACによる音の違いがよくわからなかった。

しかし時間を少し置いた今日、もう一度、朝からじっくりと聴き比べをしてみて、最初は気が付かなかったDACの違いを感じることができた。むしろ、その違いがよりはっきりしたかもしれない。

TDA-1545Aだが、やはり音の自然さは群を抜いていて、まるで高原のそよ風のような心地よさを感じる。これだけを聴いていると特に問題は感じないのだが、FN1242Aと比べると、メッシュのように粗く音が足りない部分を感じる。しかしふんわりと優しいのでその粗さを感じさせないようだ。

FN1242Aの音は、不思議な音だ。独特の世界がある。まず、音が力強く稠密で濃厚だ。音がくっきりハッキリしている。ボーカルに色艶があり歌が新鮮だ。ピアノの音が力強くこれが本当のピアノの音なのだ!と思わせるほどの感動がある。聴いているとどの楽曲も素晴らしく次に進めなくなる。やはりFN1242Aが一番かも。

そして、AK4495Sだが、これも素晴らしい。力強さもあり高域から低域までレンジが広く美しい。ボーカル、ロック、ポップス、ジャズ・・、何でもOKだ。これで聴けばどんな音楽でも楽しませてくれるに違いない。非常に優秀なDACだと思う。

ES9018(BoffaloⅡ)は、引いた感じのスッキリとした音で、感度が高く繊細な音だ。レンジが広く高域から低域まで美しい。これもこれで聴きこんでいくと十分に満足できる音だ。しかし、FN1242Aと比べると明らかに力強さに欠ける。バンド幅の調整もなにもしていないのでやや粗い感じもする。どうもこのDACは追い込めばもっといい音がするのではないかと思わせるところがある。追い込んでいくうちに嵌ってしまうのだ。しかしそれでもほとんどの人が到達できないNo Bandwidth!極秘?要金?

前回、音が高音質化するとどのDACチップも同じ音になるのか?!と思ったのは完全に間違いだったようで、拙速な感想で申し訳ない。

DuCULoNによって、どのDACも凄い音に進化したが、その中でも、結局、一番気に入ったのはやはり FN1242A だった。次にAK4495S、TDA-1545A、ES9018って感じか。ES9018が最低になったのは、単に好みの問題で、追い込んだDACであればもっと凄い音がするのかもしれない。

しかしもはやFN1242Aは手に入らないのだから、選択肢はAK4495SとES9018だろう。機会があれば他のDACもいろいろ聴き比べてみたい。

2015年12月12日土曜日

DuCULoNはデジタルオーディオ革命か

DuCULoNを使うと、デジタルオーディオが最高の音に変わる。DuCULoNのクロックを入れているのは、DDC(UBSinterface)だ。DACには直接入れていない。

それでも音は激変する。どのDACでもだ。以下の5つのDACをそれぞれ接続してみたが、どれもこれもおなじDAC なのか?!と驚くほどに激変する。

① TDA1545A(自作)
② FN1242A(iinoさんシングル)
③ AK4995S(やなさん)
④ AK4990S(やなさん)
⑤ ES9018(BaffaloⅡ)

①~⑤までそれぞれ特徴のあるDACで、普段ならその特徴を明確に聴き分けられる。しかし、DuCULoNを入れた音は、どれもこれも最高の音になって、区別がつかないのだ。

電源、コンデンサや抵抗、ジッタークリーナー、その他、音質向上のための様々な試みが吹き飛んでしまうほどの激変。デジタルオーディオの歴史を塗り替えてしまうほどの衝撃だ。

① TDA1545Aは、フィリップスの古いNOSDACだ。オーバーサンプリング全盛時代に、ノン・オーバーサンプリングの音がより自然だと一部のマニアの中で人気がある。チップも非常に安価(1個数百円)で、部品点数も少ない自作DACであるが、バランスの取れた自然な音でかなりの高音質だ。
 DuCULoNを入れるとこの安価な手製DACも完璧な音になる。コストパフォーマンスは最高。


② FN1242Aは、新潟精密のフルーエンシー補完が特徴のDACだ。新潟精密が破綻し、現在は流通在庫すら枯渇してしまった伝説のDACだが、アナログ的な音質で、色艶のあるボーカルが良いと高い人気があった。
 この高音質DACも、DuCULoNで全く次元の違う完璧な音になる。


③④ AK4995SとAK4990Sは、旭化成エレクトロニクスの最先端の高音質DACだ。奇麗な音だが優等生で面白みを感じないDACといった印象があった。
 それが、なんとこれらもDuCULoNで、本当に最先端・最高の音となった。一番驚いた。


⑤ ES9018Sは、いまや業界の頂点に立つ超高音質DAC。解像度が高くやや引いた感じでどちらかというと寒色系という印象の音だ。価格も高価で1個3~4千円ほどする。DPLLのバンド幅をNo Bandwidthにすると時間軸のずれがゼロになり最高の音になるらしいが、通常ではロックしないので、マニアがNo Bandwidthでロックに血眼になっているという恐るべきDACだ。素晴らしいDACではあるが、手持ちはBaffaloⅡで音は今一。
 それが、(聴いたことはないのだが)No Bandwidthを遙かに凌駕したのではないかと思うほどの音に激変した。


以上、どのDACもそれぞれの持ち味と思われた特徴が後退し、いずれも甲乙付け難い高音質に激変した。要するに、高音質のというのは、最終的には同じような音になるということなのか。

DACチップは基本的にデータシートに従いそのインターフェースさえ接続すれば音がでる。ほとんど部品を必要としない。①と②などはほぼDACチップのみだ。

そして、TDA1545AやFN1242Aが、最先端の旭化成のDACや高価かつ人気NO1のES9018と全く遜色のない音で鳴ることが重要だ。

もはやDACチップ、コンデンサ、抵抗、電源、ジッタークリーナーなど、これまでの必死の高音質対策は、本当の音質向上にはあまり関係がないということを示唆しているように思われる。

この意味するところは大きい。もはや今までの方法では最高の音質に到達することはできないのかもしれない。デジタルオーディオの音質はその多くがクロックで決まる。もはや答えは出た。

これからは、こだわりとお金を掛けるのはDuCULoNクラスの水晶発信器になるであろう。

これは、間違いなくデジタルオーディオ革命なのだ。今後のDuCULoNクラスの水晶発信器の普及と低価格化こそが衰退するオーディオ業界を救う道と確信する。

2015年12月8日火曜日

最新のシステム構成

DuCULoNのシステムの構成は以下のとおり

 DuCULoNを使う為には、DDCに搭載されている水晶発振器が45.158MHz、49.152MHzでなければならない。(たいていのDDCは、22.579MHz、24.726MHz搭載で、分周の必要がある。)
 そんな中で、DIYINHKのDDCは、水晶発振器45.158MHz、49.152MHzを搭載しており、DuCULoN接続にはピッタリだ。PCMオンリーだが音質はかなり良い。

DATAを15bitシフトしたバージョン、ICが2個減ったうえ上に音もいい。
どちらもBCKでLRCKとDATAをリクロックしている。

DATA15bitシフト、リクロックなし、ICが1個減った
これまでの水晶発信器だとリクロックした方が音が良かったが
DuCULoNの場合、リクロックしない方が断然いいようだ

2015年12月5日土曜日

やはりDuCULoNは最強だった 

なんとかDuCULoNを取り付けた。5V電源がオシレーター用とオーブン用にそれぞれ2個づつ計4個必要になる。ファインメットトランスの2次も空きがあるが、13Vなのでちょっときついので、手元のトランスを総動員した。こうしたとき、やなさんの 「TPS7A4700デュアル電源基板」は役に立つ。


電源ON・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題はなさそう。
foobar2000で再生スタート!

うむ、無事に一発で音が出た! ますは、良かった。ほっ!

楽曲を聴く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うーん、心から嬉しさがこみあげてくる。素晴らしい。

解像度が恐ろしく高い。音の安定感が半端じゃない。全ての音が美しい。

これこそあるがままの音なのではないかと思わせる音。

自然でどこまでも気持ちがいい。

高域等でシャリシャリする箇所、刺々しい箇所、鈍った感じ、音痩せする個所、等など、そういった箇所がまるでない。いずれも普通にしっかりと音がある。非常にバランスの良い安定した音だ。特に低域の力強さが半端じゃないのでロック好きには堪らないと思う。

これまで吉田拓郎のガラスの言葉のギターがどうやっても濁り気味に聴こえていたのだが、これがなんと全く濁りなくスッキリと鳴っている。どうやら弦楽器の弦の響きが凄いことになっているようだ。ピアノの響きも凄い。

あああ、心から嬉しい、思い切って飛び降りてよかった。

やはりデジタルはクロックが肝心だった。

2015年12月2日水曜日

DuCULoN

NDKのDuCULoN
こんな大きくて軽い箱で送られてきた。
 箱の中身、小さい! 
でも普通の水晶発振器に比べるとめちゃめちゃでかい!


専用ソケット基板到着




後は、DDCの水晶発信器を取り外し、DuCULoNを接続するだけ。いや、5V電源が必要だった。OVENは起動時に800mA必要なので、OVEN専用で2系統はいるかも。後は、明日以降で。

2015年11月28日土曜日

真空管に挑戦 プリアンプ2

2段電圧増幅回路の次段を勉強していたら、S氏が新しい回路図を送ってきた。
最初見たとき、プレート抵抗もないし、カソードから信号を取っているし、バイアスに掛ける電圧も恐ろしく高いし、なんなんだこの回路は!?と驚いたが、どうやらカソード・フォロア回路というらしい。何やらオペアンプを使ったバッファでゲイン1倍の非反転増幅回路=ボルテージフォロア回路に似ている。とにかく調べてみよう。

やはりカソード・フォロアはゲインが1倍以下で出力インピーダンスが低くバッファとして使われているようだ。

部品点数を減らして音質を確保するためにトーンコントロール(高域、低域)も除外した。

まずはS氏の試作



おおお! ハムノイズが全くない! なんだこれは! しかも音がまるでデジタルのように美しく解像度が高い。恐るべしカソードフォロア!とびっくり仰天したが、何かが足りない。そうだ、Watzの時の色艶が足りない。うーん。素晴らしい音がなのだが。真空管らしさが無くなりどちらかといえば高音質のデジタルのような音。

そこで、S氏と相談。抵抗とカップリングコンを交換してみることにした。当初抵抗はRAYの金被を使っていたのだが、これを止めてアムトランスのAMRG(3/4W)に、フィルムコンは三水音響のブラックマター1μに変えてみた。




抵抗とコンデンサでこれほどまでに音が変わるとは!

音に深見と厚みが加わり色と艶が戻った。言うことなし!衝撃的な音だ。
これほどの音はデジタルだけでは絶対に出ないと思う。

デジタル段の信号を真空管で電圧増幅することでアナログ的な要素をふんだんに加え、最後に真空管ではなく半導体アンプで電力増幅する。こんなやり方はほとんどの人がやっていないのではないか。デジタル-半導体プリアンプ-半導体パワーアンプ、もしくは、デジタル-真空管プリアンプ-真空管パワーアンプが普通だろう。

しかしデジタル-真空管プリアンプ-半導体パワーアンプで、これまでに聴いたことのないほどの驚きの音が出てくる。これには百戦錬磨のS氏ですら驚いている。

それにしてもこれほどシンプルな回路で部品点数も少なく使っている真空管も高価なものではない。それでこの音がでるのだから真空管プリは音質だけではなく、コストパフォーマンスも最高だ。


2015年11月15日日曜日

真空管に挑戦 プリアンプ1

12AU7を使ったプリアンプ

Watzのプリアンプがとてもいい音だったので、部品などを総入れ替えして作り直したものが更にいい音になった。デジタルだけでも解像度も高く美しい音がだせるのだが、真空管が入ると、圧倒的に音に色と艶と厚みが付く。そこで、真空管に真剣に取り組んでみることにした。

最初に電圧増幅回路の設計だ。

まず最初に、真空管を選ばないと始まらない。そこで、Watzで使った12AU7を使ってみることにした。

12AU7のメーカーの推奨値は以下のとおり
                    データシート  実測
Eh ヒーター電圧         6.3V×0.3A  
Eb 電源電圧(プレート電圧)  250V       110V
Eg バイアス            -8.5V       -4.0V
Rk カソードバイアス抵抗    ―         ―
Ib プレート電流          10.5mA      3mA
gm 相互コンダクタンス     2.2         1.85
rp 内部抵抗            7.7KΩ       10KΩ
μ 増幅率             17         18.5

*実測は「情熱の真空管アンプ」(木村哲)の巻末データより


12AU7のEp-Ip特性(プレート特性) *GEのデータシートより


メーカーの推奨値を使えば簡単に設計できるそうだが、電源電圧が250Vでプレート電流が10.5mAとかなり大きい。Watzの回路だとプレート電圧はもっと小さい感じがする。よくわからないので、特性図を使って自分で回路を設計してみることにする。
Ebb(電源電圧)
Rp(負荷抵抗) プレートに電圧を与える。負荷抵抗と電源電圧でロードラインを引き動作点を決める。
Rk(カソード抵抗) カソードに電圧を発生させる。自己バイアス方式の時、グリッド電圧は0Vなので、カソード電圧に対し、相対的にグリッド電圧が同じ値マイナスとなる。
Rg(グリッドリーク抵抗) 自己バイアス方式で、グリッドの電位を0Vにするためにグリッドをアースに接続するためのもの。


まず最初に電源電圧を300Vに決める。
プレート負荷抵抗を100KΩとする。
この時の最大プレート電流は 300V÷100KΩ=3mA
プレート特性図に、このロードラインを書き込む。
バイアス電圧を-4Vに決める。
これで動作点のプレート電圧は95V、プレート電流は2mAとなる。
この時、カソード電圧を4Vにするためのカソード抵抗は、-4V÷2mA=2kΩ



この増幅回路の入力インピーダンスはグリッドリーク抵抗の値そのものになる。グリッドリーク抵抗が小さいと入力に電流が流れてしまうので、大きくしなければならない。しかし大きすぎると、プレートからグリッドに電流が流れバイアスが不安定になり、真空管が熱暴走してしまうらしい。
そこで、データシートの最大値1MΩの半分の500KΩとする。
なお、直流域では、負荷抵抗は100KΩであるが、交流域での負荷抵抗は、100kΩと500kΩのパラ抵抗値で83kΩとなる。
次段のグリッドリーク抵抗は、直流と交流の負荷抵抗値が大きく違わないように設定する。
ゲインの計算をするため、交流のロードラインを引く
Ep=95V+(2mA×82.5KΩ)=260V
Ip=260V÷82.5V=3.15mA
入力信号がバイアスを中心に±2V振れたとすると、出力電圧は67V~121Vで54V振れる。
よってゲインは 54÷4=13.5倍となる



これで、とりあえず初段が完成!次は、次段だ。ただし、先に次段を設計してから初段を設計しないと初段の値が決まらないようだ。次段が決まったら初段はやり直すことにする。

ところで、Watzの回路を見ると、グリッドリーク抵抗がない。その代わりに100KΩのボリュームが入っているがこれがグリッドリーク抵抗の代わりなのだろうか。

2015年11月1日日曜日

真空管プリ 2


あまりにいい音なのでS氏と一緒にWATZの真空管プリアンプをそっくり作り変えた。カップリングコンは、OKAYAのメタライズド・ポリプロピレン・フィルムコンHCP0.47μFを使った。

完成後、ヒーター電源が真空管なしだと6.3Vでるのだが、真空管を装着すると電圧降下し2V程にしかならないトラブルが発生。どうやっても6.3Vにならず、S氏に修理依頼したところ、トランスの6.3V出力が、電流不足で電圧が出ていないようだとのことで、ヒーター電源を別トランスにしたところ、問題なく6.3Vが出力された。やはりトランスの問題だったようだ。

電源トランスは東栄さんのP-35だが、S氏のもWATZのも問題なく電圧がでているので、個体の問題だろうか。いずれにしてもトランスで問題が起きたのは始めてのことで思いもよらぬことだった。

さて、いろいろあったがなんとか音出し。

おおお、低域が驚くほど出てくる。これは凄い。カップリングコンをWATZでは0.1μFだったのを0.47μFに増やした効果かもしれない。デジタル部をいくらやってもこれほどの低音を出すことはできなかった。やはり音作りに真空管プリは必要なのだった。

FULL MUSICの真空管と相性はばっちりだ。

2015年10月31日土曜日

FULL MUSIC


真空管によって音が違うというので、友人の勧めでFULL MUSICを買ってみた。

ebayが安心かと思ったが、AliExpress を使った。香港や台湾ではなく本当に中国国内なので不安はあるが、これまでの経験だと中国国内を出るまでに時間がかかるが出てしまえば、比較的速やかで、日本国内に入ると日本郵便が扱うのであっという間に届く。追跡もできるのでわかりやすい。

値段も、赤ロゴではなく金ロゴなのに、Matched Pair GOLD Plated pin で$69と格安。

早速、音出し。「あれっ、全然違う!」 HALTRONの6189と比べると、まず音がくっきりはっきりで太く奇麗な音だ。

「こりゃあいい!」ただし、音圧が高い感じで、その分ハムノイズも大きい。電源を入れると瞬間ヒーターが大きく光る。元気がある明るい音でなかなかいい。

真空管が違うとこれほど音が変わるとは!驚いた!こりゃあいろいろ試してみると面白そう。それだけで随分楽しめそうだ。

2015年10月17日土曜日

真空管プリ


S氏がWATZのプりを自作し直したので、余った本体をいただき真空管とトランスだけを調達した。

生まれ初めて秋葉原に真空管を買いに行った。ラジオデパート2階のキョードーで店の人に12AU7が欲しいというと、HALTRONの6189が評判がいいと勧められた。ビンテージは1本3千円あたりだが、これは1本1800円とリーズナブル。

トランスを半田付けし真空管を差し込んで電源を入れてみる。ヒーターが赤く灯る。おお、これぞ真空管。触るとほんのり熱い。

TVCとアンプの間に入れて聴いてみると驚愕。ここまで音が激変したのは初めて。デジタル部をどんなに触ってもこれほどの変化は望めないだろう。

音圧が上がり、音が三倍くらい太く明るく表に出てきた感じで、何より音にツヤがある。ボーカルなどはツヤツヤで聴き惚れる。

真空管は凄い。知らなかった。初めて知った。これまでデジタル部ばかりやってきたが、音はアナログ部で大きく変わる。

ちょっとアナログ部真剣に取り組んでみよう!

2015年10月1日木曜日

Raspbian JESSIEへアップグレード


9月24日、RaspbianがWheezyからJessieに変わったそうだ。
たくぼんさんがアップグレードしたら音が格段に良くなったというのでやってみた。

volumio を rpi-update するだけでOKらしいが、念の為、手順通り、apt-get update  apt-get-apgrade をやった。しかし、Raspi2B で4時間近くかかった。やらなきゃよかった。

3~4時間かかって、4.1.8に更新された

そのあと、rpi-update を実行。朝起きたらできていた。これはそれほど時間はかからないらしい(寝てしまったもので)。


ところがAudio Outputが全く見えない


いろいろ探してみるとここに書いてあるのを発見。
https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?t=97314

updateで、/boot/config.txt が書き換えられて、中の記述(I2SとDACも)が消えてしまうようだ。

/boot/config.txt に以下の行を追加する
  dtparam=i2s=on
  dtoverlay=hifiberry-dac

これで無事、認識された。

hifiberry-dacが認識された

これで、問題なく音もでた。たくぼんさんいろいろ教えていただきありがとうございました。

たくぼんさんによると、 rpi-update だけで短時間でカーネルのアップグレードをしてくれるとのこと。最初からそうすればよかった。
http://tackbon.ldblog.jp/archives/52383384.html

2015年9月25日金曜日

AK4490EQ


やなさんAK4495EQに続き、やなさんAK4490EQだ。部品点数が少ないのであっと今に半田付け終了。一発音出し成功。

さっそく繋いでみる。

AK4495とは随分と違った印象だ。解像度や滑らかさはAK4495の方か上かと思うが、AK4490の方が圧倒的に力強く、低音もよく出てくる。AK4495は、ノイズ感が全くなく奇麗な音なのだが、どこか掴みどころがなく輪郭のない音に感じる。その点、AK4490は非常にはっきりくっきりした音で自己主張が強い。これはいけるかも。

それにしても、どちらもデジタルフィルターや音質の選択肢があり過ぎて正直聴き比べ大変だ。

2015年9月23日水曜日

RasPiからMCLKが!


この夏、ほーりーさんのvolumioが話題となっていたらしいが全くノーチェックだった。
なんとこのvolumio改、MCLKを出力してくれるのだ。GPIO4(7pin)から出力されている。

更にいろいろ手が加えられている。これは凄い。
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オリジナルのVolumio 1.55 と比較すると、こんな機能が入っています

1.MPD Version 0.19.9
2.Wave ファイル(RIFF形式)の ID タグが S-JIS でも正しく読める
3.Linux Kernel 3.18.10
4.GPIO4 Pin から I2S の MCLK を出力楽曲が
5.Arch Linux (RuneAudio の Linux) 由来の Kernel Config  ※ Raspberry PI 2 のみ対応
6.ジッターレス化対応
7.左詰24bit 出力対応
8.I2C 接続 LCさいせいD 対応
9.LCD に装置の IP アドレス表示

環境に応じて、[MENU]-[System] 画面から、I2S Driver を選択してから音楽を再生してください。設定を誤るとノイズが出ます。

Hifiberry-ASYNC : MCLKと、BCLKが調歩同期します。おそらくほとんどのDACチップで鳴るはず。サンプリングレートの正確さが失われますあ
Hifiberry-RialTime : Linux オリジナルと同様の動作。理論上ジッタが発生しますが、サンプリングレートは正確。DACチップによってはノイズまみれになるかもしれません
Hifiberry-JitterFree : 理論上発生するジッタを除去してますが、MCLKとBCLKの同期は保証できません。Hifiberry-ASYNC よりはサンプリングレートの正確性が保たれます。DACチップによってはノイズがでる可能性があります
Hifiberry-R2R(Left) : 左詰24bit 出力します。上野DACを接続するときに使います

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リアルタイムカーネルにも対応しているようだし、ジッターも除去しているところが凄い。

例示されているのがLRCKで、内部クロックをPLLで分周して作る為、LRCKは元クロックの整数割にしかならない、つまり44.103kHz、44.099kHzにしかならないのを、volumioはパルス幅を短くすることで無理やり44.1kHzにしているらしい。しかも、それがジッターの原因となっているのだから、このパルス幅の調整を止める(=周波数は正確な44.1kHzにはならない)でことで、ジッターを除去するということらしい。その代わり、0.008%程、再生速度が速くなるらしい。

LCDにIPアドレスを表示する機能も使ってみたい。

というわけで、1545に繋いでみた。MCLKを作成する回路が不要なので、接続は非常に簡単。音は悪くない。夜中なので音量が出せないので、後日、よく聴いてみることにする。

それにしても凄い人がいるものだ。

ほーりーさんの日記
http://horliy.seri.gr.jp/mt/horliy-blog/2015/05/volumio155-1.html



追記

TDA1545AのフォーマットはRJ16である。
volumioのResampling を
disableにすると44.1kHzの楽曲は再生できるが、それ以外のサンプリングレートは再生できない。
24bitXXKHzだと全く再生できない。
16bitXXKHzと32bitXXKHzだと全て再生できる。
32bit192kHzに設定した。かなりいい感じだ。

I2S driverは、Hifiberry-ASYNCがやや明るい感じ。Hifiberry-JitterFreeはやや落ち着いた感じ。

2015年9月20日日曜日

最強DAC


今日は、友人が最強DACを担いで我が家に来てくれた。その概要は、SDtrans ES9018DAC DuCULoN SONY PremiumSDカード チョークインプット電源(4系統)。

我が家のFN1242Aタンデム・デュアルモノと比較試聴したのだが、とにかく驚愕の音だった。音がどっしりとしていて、超がつく程の安定感があり、高域、中域、低域と全体にバランス良くかなりの厚みがある、もちろん解像度は高く余韻も十分だ、滲みや歪や背景ノイズもなく非常に心地よい、まるでベンツのようなハイクラスの音なのだ。9018はもう少し線が細く繊細で少し引いたような音だと思っていたが、まるで違った。

一方の、1242Aタンデムは、中高域の伸びがよく、ボーカルのリアル感が凄くこれも悪くはないのだが、低域の厚みが足りない音だということがわかった。比べてみて初めて気がついたことで、とても貴重な体験となった。

追記
低域の厚みが足りないと書いたが、少しニュアンスが違うかもしれない。
最強DACは、高域から低域まで一貫してどっしりと太く厚いのである。これを聴いてしまうと、他のDACがどれも薄っぺらく感じてしまう。しかしこれらのDACも単独で聴いている限りはどれも素晴らしく感じるのである。これはDuCULoNとソニーSDカードの影響も大きいようだ。1242Aでこの厚みを出したいと思うが可能だろうか。

2015年9月9日水曜日

AK4495EQ


旭化成のAK4495EQ は最新のDACチップだ。旭化成がこのところ次々と最新DACを発売しており、どうしても聴いてみたかった。

そうした時に、タイミングよくやなさんがAK4495EQ DAC基板を頒布してくれた。さっそく取り寄せて半田付けした。一発で動いた(ほっ)。


デジタルフィルターの選択ができるのだが、緩やかな減衰特性(Slow Roll-off)と急峻な減衰特性(Sharp Roll-off)が5種類もある。これで音の感じが変わる。スーパースローフィルター というのがあり、ノーマルだとやや暗い感じがするが、オンにすると一気に明るい音に変わる。



奇麗で細い音だろうと思っていたら、はっきりとした強い音が出てきた驚いた。ノイズや歪を全く感じない非常に透明感のある音だ。解像度もかなり高い。PCMもDSDも違和感なく再生される。とにかく聴いていて気持ちがいい。これなかなかいけるかも。

設定を変えて違いを楽しんでみようとと思う。

2015年8月23日日曜日

セレクター回路を作ってみた

セレクターを使って何か回路を作ってみたかったので、FN1242AのPCMとDSDの切り替え回路を作ってみた。使うのは手元にあったSN74LS257BN。


セレクト信号(AB)にPCM_L/DSD_Hを使ってみた。PCM(L)ならINPUTAの信号が、DSD(H)ならINPUTBの信号が出力されるはずだ。257の後に574を入れてMCLKでリクロック。
とりあえず半田付けして試してみた。

ところが、セレクト信号のPCM_L/DSD(H)の信号をオシロで測ってみると、PCMを再生してもDSDを再生しても電圧は0Vのまま。これでセレクト信号として使えているのだろうか????

amaneroとFN1242Aに繋いでみると、おおお!なんとか音が出た!PCMとDSDも再生されるので、信号切替も上手くできているようだ。

人の作った回路を真似するばかりだったが、はじめて自分でロジックICのデータシートを見ながら作った回路で音が出たのだ。非常に単純で簡単な回路だけれと、これは嬉しい。もの凄い満足感!!

PCMはノイズもなく完璧で素晴らしい音だけれど、DSDは背景に少しザー&キュルキュルノイズが乗っている。まずは、音が出ただけで満足なので、今日のところはこれで良しとしよう。そのうち原因究明とノイズ対策を考えることにする。 それと、MCLKをジッタークリーニングして574に入れてみよう。