2015年3月30日月曜日

やなさん「FN1242A P2Dリクロック基板」(リニューアル版)

やなさんシリーズが続く。
今日は、リニューアル版「FN1242A P2Dリクロック基板」だ。当初基板を注文した際に、いくつかの問題点を修正されてリニューアル版としてようやく手元に届いたものだ。

FN1242Aが1個であるところがシンプルでいい。1個なら他の基板から剝してくれば持っているという人も多いだろう。再頒布があればいいな。

左:やなさんDSD原理基板、 真中:やなさんFN1242A P2Dリクロック基板、 右:RasPI B

2015年3月29日日曜日

やなさん「I2Sリクロック基板」

やさなんの「I2Sリクロック基板」を、RasPiBとタンデム基板の間に繋げてみた。

「I2Sリクロック基板」は、ジッタークリーニング、リクロック、MCLK生成の3つをやってくれる優れもの基板だ。

 ① I2S信号のうちMCLK(SCLK)をジッタークリーニングしてくれる。
 ② そのMCLKクロックで他の信号もリクロックしてくれる。
 ③ RasPiのようなMCLK出力のないI2Sでも、BCLKを逓倍してMCLKを生成してくれる。

Lowestにしているので、自動位相差修正機能でロックするまでに多少時間がかかるが、荒波を越えるようにロックを繰り返していく中で、最後に素晴らしい音でロックする様子が分かる。ロックした音はクリアだ。やはりあった方が断然いい。

ただしこの基板も頒布終了品。「FN1242A P2Dリクロック基板」といいこの基板といい、優れもの基板がわずかな数量で頒布終了とはほんとうに残念だ。今後の再頒布を期待したい。

左:タンデム基板、真中:I2Sリクロック基板、右下:RasPi B

2015年3月28日土曜日

ファインメット・ライントランス

ライントランスの役割は凄い。IV変換、差動合成、GNDアイソレート、増幅、インピーダンス調整等、これらを電源なしでこともなげにやってくれる。電源も回路もICも抵抗もコンデンサも基板も不要。ただただ繋げるだけだ。

中でもファインメットワールドのライントランスは、低域から高域までノイズなくフラットに出力してくれる優れものだ。もちろん音質は最高である。代表的なものに0615と1595がある。0615は中域が濃厚で艶のある音が特徴で、これでボーカルなど聴くと堪らない。一方1595は中高域の伸びが気持ちいい。もちろんどちらも低域も中域も高域もしっかりと出ていて美しく力強い。どちらがいいかは好みの問題だ。

TLT-0615(600Ω:15kΩ)

TLT-1595(15kΩ:95kΩ)


ただし、実際に使用する際には、インピーダンス比には気をつけなければならない。インピーダンスがほぼ0になるオペアンプを使ったIV変換や差動合成回路を使っていないので、DACのインピーダンス比がそのまま倍増されるからだ。

1595は、そのまま使えば1:6.3で、DACが5kΩならアンプへの出力インピーダンスは31.5kΩになる。アンプの入力抵抗が47kΩなのでなんとか受けることができる。

しかし0615はそうはいかない。インピーダンス比が25倍と高いのでDACが5kΩだと125kΩとなって半導体アンプでは通常受けきれない。

そこで0615を使う場合は、逆接で使う。そのまま逆接すると増幅率(=巻線比)が20%まで落ちるので、2次側は両端を使わず巻線比が半分になるよう中点で接続する。これでインピーダンス比は16%、DAC5kΩで0.8kΩと大幅に落とすことができる。増幅率も40%程度で抑えられる。


この他に1010というのもある。これは巻線比もインピーダンス比も1:1なので非常に使いやすい。音質も最高なのでお勧めだ。

頒布先
http://tackbon.blog.jp/

太陽フレアとノイズ

3月の中旬、何気なく電源(チョークインプット電源)を入れると、ジーーというノイズが聴こえる。なんだ?これまでこんなノイズは聴こえたことがなかった。

チョークインプット電源に問題が起きたのかと思い、別の電源に変えてみるとノイズは出ない。チョークインプット電源だけに起こっているのだ。

エバンス(タンタルコンデンサ)かと思い別の電解コンに交換してみるがノイズは相変わらず出ている。

そこで、チョークインプット電源の波形をオシロで測ってみようとプローブを当ててみると、なんと!ノイズが消えた。

正確にはプローブのGNDを、チョークインプット電源のどこでもいいのでマイナス側に当てるとノイズが消えるのである。オシロの電源を切ってもノイズは消えるが、電源コードを抜くとダメ。要するに、オシロのGNDを通じて、ノイズがコンセントのアース側に落ちて消えるようだ。

要するに、電源のGNDをアースに落とせばいいらしい。実際に地面にアースを埋める検討もした。

友人が、ライントランスのアイソレートしている1次側と2次側のGNDを繋いでみてはどうかとアドバイスをくれたので繋いでみると、なんと!これもまたノイズが消えた。どうもGNDの問題らしい。

それにしても、こんなことは今までなかった。しかもチョークインプット電源だけの現象だ。理由は全く不明だが、心当たりがあるとすれば、同じころネットで、最近、大規模な太陽フレアが発生しており、その磁気が地球上の電子機器に重大な影響を与えるかもしれないというニュースを見たことだ。チョークは磁気を出すから影響を受けたのかもしれない。

1週間ばかり悩まされたジーノイズだったが、今は全くないのである。突然現れて突然消えたジーノイズ。やはり太陽フレアの影響だったのだろうか。


2015年3月14日土曜日

やなさん「FN1242A P2Dリクロック基板」

「FN1242A P2Dリクロック基板」 は、FN1242Aのテストモードを使ったP2D基板だ。テストモードを使ったP2D基板は、タンデム基板に次いで2番目となる。

DSDを出力するので、次段にDSD_DACかローパスフィルターが必要となる。ここで、やなさんの「DSD原理基板」を使ってDSDをアナログ変換する。 

(タンデム基板は、この信号を更にFN1242Aに入力しFN1242A内部後段フィルターでアナログ変換を行っている。)

FN1242A1個のシンプルな構成で、ノイズも全くなく、タンデム基板に負けない素晴らしい音となっている。改めてFN1242Aのテストモードの素晴らしさを実感した。

ただし残念ながらこの基板の頒布は既に終了している。

「RasPi 2B」 → やなさん「FN1242A P2Dリクロック基板」 → やなさん「DSD原理基板」

RasPi 2 B 音が出た!

前回、RasPi 2Bがハングアップしまくりで全く使い物にならなかった記事を見て、yiutotoさんから2Bの消費電力が1.5倍に増えているという情報をいただき、先日ようやく消費電流の大きい充電器を買ってきた。

2.4A充電器と2A用microUSBケーブル。これを繋ぐと、なんと全くハングアップ無しで安定して音が出た。やはり消費電流の問題だったのだ。2Bは、1Aでは消費電流が足りないことがわかった。


買ってきたのは、充電器が「air-j の高出力2.4A充電器」と「エレコムの2A対応超急速充電用microUSBケーブル」だ。エレコムのUSBケーブルは何やら高級感が漂う。


無事、音が出た。PCMはもちろん問題ないが、DSDも全く音飛びがなく伸びやかで滑らかな音がでている。これでようやくDSDも聴くことができてほっと一安心。ただし、このDSD、RasPiでPCMに変換した後、更にDSD変換されたもので、何とも複雑な思いで聴いている。


2015年3月8日日曜日

半波整流+チョークインプット

5V系と3.3V系を分けて、系統ごとに適正な電圧になるように調整したところ、また更によくなった。



*トランスは90VA



2015年3月5日木曜日

半波整流、万歳!

特注のファインメットトランスが届いた。これでやっと半波整流を試すことができる。

トランス2次側は、18V×2系統、25V×3系統、90VA。チョークインプット方式2段で100mH×2、7mH×1、ブリーダー抵抗(チョーク)400mH、コンデンサはエバンスのタンタル3STHQ5063163を独立使用。ダイオードはSicショットキーバリアSCS106AGC。

半波整流+チョークインプットだと、2次25Vを使っても出力電圧は6Vに落ちる。更に負荷を繋げばもっと落ちる。実際にタンデム基板を繋ぐと3Vにまで電圧が落ちた。これでは流石に使えない。


トランスの師匠に相談するとブリーダー抵抗(チョーク)が500mAを消費しているから、これを外せば電圧は上がるはずとのことで、外してみると6.25Vが出力された。しかもほとんど電圧変動なく安定している。これなら使える。タンデム直結も可だが、まだちょっとこわいのでTPS7A4700を通す。


半波整流の音を来たことがある人はそれほど多くはないと思う。何が違うかというと。まるで違う。
まず、音がぶっとい。ジャズ好きには堪らない。これこれこれがジャズといった感じ。鮮烈。音量のあるロックでも全く煩く感じない。これは凄い。

半波整流、万歳だ!

2015年3月4日水曜日

RasPi 2 B ハングアップしまくり

2月10日に注文したRaspberyyPi 2 B が今日ようやく届いた。長かった。その間、どんどん追い越されて情けない気分だった。


さっそく音出しだ。volumio1.55をSDに焼いて起動する。問題なく起動するもデーターベース更新中にハングアップ。んんん!やむなく電源を入れ直して再起動する。ところが再起動の途中でハングアップ。電源を入れ直し再起動。無事立ち上がる。データベースの更新。途中で再びハングアップ。電源を入れ直し再起動。無事起動。データベースは無事作成されていた。

ようやく音楽を聞いてみる。しっかりとした音でなかなかいい感じ。DSDを聴いてみる。ぶつぶつ途切れることなくスムーズに再生された。おおおおやった。と思ったら30秒ほどでノイズが混じりだす。何度やっても同じ。うーん。

PCMに戻る。かなり良い!これは使えるかな。と思っ途端にハングアップ。またも再起動。起動後、10分ほどしてやはりハングアップ。こりゃあ最悪。

別のSDカードでトライするも状況変わらず。もうお手上げ!これ使えない。

電源だろうか。BもB+も何の問題もなく起動しハングアップなど一度もしたことがなかった。2Bは電源にシビアなのだろうか。光でダウンすることがあるそうだが、特に関係はさなさそうだし。

ネットでも特にハングアップの報告は見当たらない。とりあえずBに戻す。


追記
結局、電源の問題でした。2.4Aの充電器を使うと問題なく起動、再生しています。
http://asoyaji.blogspot.jp/2015/03/raspi-2-b_14.html

2015年3月1日日曜日

DACなしで超シンプルDSD再生

DACなしと書くと語弊があるかもしれないが、要するに、DSD信号を、DACチップを使わずにローパスフィルターだけでアナログ変換する。いわゆるDSD原理基板を使うのだ。

PCからのデータ受信は、エレアトさんの「USDA基板」を使う。これまたシンプルで、PCからUSB経由でI2Sを受信し、そのままPCM→DSD変換し、DSD信号を出力する。

USDA基板(エレアトさん) + DSD原理基板(やなさん) という超シンプル構成。

久々にDSD原理基板を聴いたがなかなかいい。以前感じたノイズも全くなく低音もよく出ている。空間感や深みはタンデムの方がやや上に感じるが素晴らしい音だ。シンプルさでは最強かも。