2015年5月17日日曜日

ミラードアクロポリス方式

S氏のスピーカーの種明かし。

これは昭和56年の昔に、江川三郎さんがオーディオアクセサリーに紹介した「ミラード。アクロポリス」という方式なのだそうだ。

ウーハーが背中合わせで逆向きに取り付けられており、内部の位相は逆相となり打ち消し合い箱が振動しないのだ。


後はこうなっている。ドローンではない。
低域がとにかく太く力強い。ドラムの切れが良く早い。箱鳴りが全くなく、床の震動もない。不思議な感じだ。これほど低域が良いと、上に乗る中域も素晴らしい。ツイーターで高域を少し添えると更に美しくなる。



先日発売になった、ダイアソウルの「i」のウーハーも正にこの方式だ。
http://diasoul.co.jp/jp/

こんなのもある。
http://jp.techcrunch.com/2014/12/23/20141222devialet-phantom/

なぜか最近になって目につくようになってきた。



10 件のコメント:

  1. asoyajiさん、こんばんは。

    「江川三郎さん」というキーワードに反応してしゃしゃり出てきました(笑)
    当時、江川さんの記事はSTEREO誌等各誌の記事を読み耽っておりました。それで探してみたら有りまして、オーディオアクセサリーの特別増刊号として江川さんの実験(?)記事のみで構成されたものですね。
    当時の私は、氏の記事ではどちらかというターンテーブルやトーンアームなどのレコードプレーヤーの記事に注目していて、スピーカーについては余り関心がありませんでした。
    今回、改めて雑誌を読み返すと、確かに「ミラード・アクロポリス」として紹介されています。背中あわせのSP同士を鉄棒などの強固な連結棒で固定していますので、動的な部分というのは限りなくコーン紙の振動のみということになるのでしょうね。
    氏はどちらかというと、理論解析に終始するというよりは自身の五感を基に実践するという方のようで、現在のオーディオ評論家とは異なる希有な存在と云えるのではと思います。

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    1. えふさん
      当時のオーディオアクセサリー特別増刊号をお持ちとは、凄すぎます。しかも、江川さんの記事だけの増刊号だったとは、それも凄いですね。読んでないので何が書いていあるのか知りませんが、鉄棒で背中合わせのSPを固定してあるんですか?!

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    2. >鉄棒で背中合わせのSPを固定してあるんですか?!

      PCで音楽さんとの連動企画で(笑)、当方のブログに写真を載せてみました。
      オンボロカメラなので解像度がいまいちなので、お分かりになるかですが…。

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    3. えふさん
      ブログ拝見しました。上下に立っているんですね!箱の形も変わってます。面白いですね。

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  2. この方式とよく似ていますね。
    http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2007060711/

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    1. ほんとですね。タイムドメインとミラードアクロポリスは似ているのでしょうか?

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    2. 結果として同じような構造になっていますが、目的は異なるように思います。

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  3. tackbon様
    特許、今世紀になって取られてたのですか。なんか、微妙な気持ちです。やはり、江川氏の方が頭にあるので。細かい部分もなんか既視感バリバリで..、タイムドメインも別に嫌いな会社ではないのですがねえ。まあ確か私の記憶があっていれば、氏はこの件、低域の透明感だったかでエアバッフルまで行っちゃったんだったか、その修行僧みたいな姿勢、尊敬しています。そのままついていけなかった為、未だにサブウーハーの図面、引けてませんが。

    えふ様
    懐かしい本、掲載有難うございます。
    紹介のページ、トポロジー変換でRIPOLEにもなりそうな形ですね。

    匿名にて失礼。つい、書きたくなったので。

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  4. いつも興味深く読んでいます。
    タンデム基板の音もやっと聞くことができました。
    いい音です。この記事にあるミラードアクロポリス方式についてですが、
    vivid audio の K1 もおそらく同じ方式で、前面と背面のスピーカーが連結しています。
    ご指摘のように、箱なりもせず、低音が素晴らしいです。
    江川先生、そんな以前に考えていたなんて、すごいですね。

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    1. いつもありがとうございます。
      てっとり早く低音を強力にするにはいい方法だと思います。
      この手法は効果があるのにどうして長く注目されなかったのでしょうね。

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